Adobe Muse によるプロモーションページ制作のためのワークフロー(アップデート情報)
Adobe Museには、デスクトップ、タブレット、スマートフォンの3つの編集画面があり、自動的にページを振り分けることができます。デスクトップしかない場合は、全てのデバイスで同じページが表示され、スマートフォンのページを追加すると、「デスクトップとタブレット」、「スマートフォン」の2つのページがデバイスによって振り分けられます。
通常、デスクトップのページはワイドスクリーン(横長)を前提にデザインしますが、スマートフォンの場合は、ポートレートモード(縦向き)がデフォルトだと考えてよいと思います。ランドスケープモード(横向き)にすれば、デスクトップの比率に近くなりますが、画面が小さいため、一覧性が極端に低下してしまいます。
現在のワークフローは、スマートフォンの縦向きで見やすい、読みやすいデザインを重視しており、写真やグラフィックなどのビジュアルについては、デスクトップとは異なる編集を加えることがあります。
更新日:2014年7月24日
以下は、書籍のプロモーションページですが、デスクトップとタブレットは共通、スマートフォンでは、ポートレートモード(縦向き)で読みやすいようにデザインしています。
Museの編集画面です。まず、トップカバーがデスクトップとスマートフォンで異なります。素材は共有していますが、画像の比率、タイトルの位置などを調整しています。
Adobe Illustratorを使用していますので、スマートフォン向けのトップカバー作成は15分もかかりません(デスクトップのデザインを加工するだけです)。
仕様[1]
タイトルは縮小せず、改行します。ただし、編集できないロゴタイプなどは縮小して配置。
水平方向に配置している構成要素は、垂直方向に並べ替えます。
仕様[2]
左から右に流れる図は、上から下へ変更します。
表組みは、内容にあわせて構造を決めなければいけませんが、列が少ない場合は、切り離して、垂直方向に並べます。
仕様[3]
スマートフォン向けに編集せず、デスクトップのデザインをそのまま表示した方がよい場合は、ランドスケープモード(横向き)でどの程度、読み取れるかチェックしておきます。
以下のページは、トップの見出しと下部の図を2種類作成しています。
作成を始める前から、デスクトップ+タブレット、スマートフォンの2種類をデザインしていますので、Museでは配置するだけの作業になります。
本文については、デスクトップのテキストをコピーして、スマートフォンの編集画面にペーストします。テキストフレームのサイズをマウスで調整し、文字サイズを変更。ページのセクションごとに「レイヤー」パネルで管理されていれば、面倒な作業にはなりません。
※レイヤーで管理されていないと、煩雑な作業になってしまいます。
図は、あらかじめ作成しておきますので、Museではそれぞれ配置するだけです。
作成する図は、Adobe Illustratorをお奨めします。ここでも、レイヤーで図のオブジェクトを管理しておくと、編集しやすくなります。
スマートフォンの表示確認は、iOSシミュレーターを使っています。
Museの(スマートフォン)プレビューでは、擬似的な表示になってしまうため、使用していません。
最終的には、必ず「実機検証」をします(実際にスマートフォンで確認します)。
別件では、Dreamweaverを使ってレスポンシブデザインのページを作成していますが、シングルページであれば、作り分けの方が速く、難易度もかなり下がります。
ほぼ、グラフィックデザインのスキルで実行できますので、当面このワークフローで進めていきたいと思います。